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そとんちに出会うまでの変遷

by itayayukari


丁寧な暮らしを体験出来るおうちの外のもう1つのおうち「そとんち」に出会った。
そこに行き着くのかぁって。また、やってみたら、出てくる世界や未来があるのだと想う。
本気で向き合った、約2年間の試行錯誤の期間。そして、そこに至るまでの期間。
源泉である、私がどんな思いで手繰り寄せてきたのか、
折角なので、最初に言葉にしてみることを試みようと思っています。

誰でも行くことのできるカウンセリングルームを作ることが夢だった

小学校の頃の同級生の結構な数が、不登校になった。
そして、その後の高校受験を「しない」という選択。
それを、意図的に「しない」のであれば別に良い。
料理人や大工さんや、職人さんなど、将来の夢を早くに描けたのかもしれないし、
長く学校に行く必要もない。そもそも、義務教育でもないのだから。

でも、今の生活から逃れるために、学校に行かない選択をして、
それによって、可能性が狭まるとしたらどうなのだろう。

今の日本社会の中で、高校に行かないということは、就職の幅が随分と狭まってしまう。
「何か、出来ることはないのだろうか。」
そんなことを漠然と考えていた。

高校生になった頃、別の学校に進学していた親友が、精神科のお世話になることになった。
そして、その薬の副作用の影響で、今度は別の器官が悪くなり、入院。学校を退学した。
長期の入院生活。実際、どうだったのか、私にはよく分からない。
でも、電話で話をすると、以前のままの彼女のように思えた。

カウンセリングルームや精神科が今よりも、ハードルが高かった15年程前。
私は、「誰でも行くことの出来るカウンセリングルームを作る」と決めました。

大学では心理学を専攻し、教職を取得し、新卒では、銀行で勤めて、金融のことや経営の事を学びました。

自らのADHDが発覚した社会人生活

OLをしていた頃に、発達障がいである、ADHDの診断を受けました。
何人かの専門知識のある人に、自閉症的な傾向があるということも言われました。

私は、何処までが性格で、何処からがADHDの特性なのかが曖昧で、戸惑いましたが、
妙に納得しました。
そして、私と性格が近かったり、気が合う友人というのは、
実は、発達障がいやグレーゾーンと呼ばれる人なのかもしれないという事に気づきました。
私が診断を受けた後、何人かの友人達が、「実は私も発達障がいかもしれない。」とか、
「病院を教えて欲しい」とか、「実際に診断を受けた」という報告を受けました。

発達障がいって、どんな感じ?

私は、時々、腕時計の例を使って説明することがあります。
相手の方に、と言われます。私は素直に時計を見ます。相手の方に、

「どうですか?」

と尋ねられたので、

「素敵な文字盤ですね」

と答えました。すると、相手の方は急にイラついたような態度で、

「時間は?」
と聞いてきます。私は、「あぁ、時間を知りたかったのか。」と思い、時間を答えます。

すると、「なんだ、時計は読めるんじゃないか。時計を見たら時間だろ!」とイラつかれたりします。

こちらは、なぜ、イラつかれているのか、イマイチよく分からないので、対応できないのですが、

先方は、「時計を見る=時間のことだ」と考えていて、それ以外の答えを許容することができなかったりするのです。

日本は、背景を丁寧に伝えることをせずに、察したり、空気を読む文化。
先輩や上司がやっているのを目で盗んで覚えることが重要視される文化だったりします。
相手の言っていることや、業界の中での常識、言葉にならない部分を想像し、話を合わせたり、
上手くやっていくことが求められているというのが今でもあるのではないでしょうか。

言葉のおけいこをしたら、意思疎通が出来るようになれた

人とのコミュニケーションが苦手であったり、伝え方というのは、性格的なことがあるのかもしれないと思っていたのですが、私の場合は、という事がわかりました。
言葉をトレーニングしていくことで、人の様々な背景や想いに気づく事ができたり、自分自身の気持ちに耳を傾け、自分の未来を実現していく術を獲得することが出来るようになっていきました。

発達障がいの有無に限らず、ミスコミュニケーションで悩むことは誰でもあるでしょう。
「そとんち」は、みんながフラットに、自分の気持ちを言葉にして、行ける場所にしたい。
また、自分の想いを言語化し、夢を叶えて行ける人を増やしていきたい。
こうした想いから、「そとんち」の中で、言葉のおけいこに関する講座を行う事を大切にしています。
現在、言葉のおけいこや全10回の連続講座は、「そとんち」だけではなく、全国各地で行われています。
詳細はコチラ

発達障がいの人の比率が高まったら、ネタ祭りになった

ある日の「そとんち」の講座。別に発達障がいを対象としたものでもないのに、気づいた時には、ほぼ全員が、発達障がいもしくは、発達障がいっぽいのでは?という人だらけになったことがありました。
そしたら、みんな、今までの失敗談の披露、披露、披露!
とか。とにかく、楽しい。
日々の生活や会社の中で、大変だとしても、ネタにして笑える場所があれば、問題無いのでは無いか?という気づきでした。しかも、「そとんち」には、時々、凄まじい経歴の方がいらっしゃる事があるのですが、過ぎ去ったこと、通ってきたことはネタでしかなかったりするんですよね。
そもそも、問題が何なのか?すら分からなくなってきたりし始めました。

あれ?必要としている人に届いていないかもしれない

分かりやすく、何か、あれば良いのかもしれないですが、もやもやしているかなぁとか。
生まれてからずっと生きにくいので、それが当たり前すぎて気づかないとか。
周りの人に悩んでいると思われなくないとか。そもそも、悩んでいないけれど。とか。
どんなところか、行くまでが怖いとか。
という要望をいただいたこともあります。
「誰でも行けるカウンセリングルーム」と言っても、
「カウンセリングルーム」のハードルが高いのかもしれない。

そとんち@茗荷谷をのぞきみできるwebページにできたらいい

sopa.jpというNPOを立ち上げた頃の私は、「社会問題をどんどん解決して行こう!」と思っていました。

7年程経った、今の私は、構造的な問題もありつつ、本人がにしているだけで、捉え方の変化で問題が無くなるものもあるのかもしれないなぁなんて思っています。

「丁寧な暮らしを体験すること」に興味のある人達が気楽に見にきて、眺めてもらったり、ワクワクしながら、一緒に、味噌を創ったり、衣食住を楽しむ機会をそとんちで初めていく中で、毎日が楽しくなったり、人間関係が豊かになったら良いのではないかなぁと思っています。

まっさらな1歩は、想い入れも強いからこそ、大切で、失敗したくなくて、でも、失敗が何かも分からない様な気分になったり。ここから、また、新たに始めていきます。
URL http://sotonchi.info/

 

 


itayayukari
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